|
このトリオはデン・ハーグ音楽院古楽科の学生により ’01年に結成された。
フォルテピアノの平井千絵、クラシカル・クラリネットとバセットホルンを吹くニコラ・バウド、クラシカル・ヴァイオリンとヴィオラを弾くソフィ・ジェントという3人の女性奏者による。
ヴァンハル、モーツァルト、ベートーヴェン、フックスの作品計6曲を演奏した。2曲目モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ(K304)から力みも取れていき、2人は、生きた反応を交わし合っていった。
第2楽章の美しさは特に印象的。
ベートーヴェンの ホルン・ソナタはバセットホルン版での演奏。この曲ではリズムに弾力を加えてもよかったのではないか、と思われる場面もあったが、平井が
しっかりと形を奏出し、曲の面白味は十分に味わえた。
クラリネットとヴァイオリンによる フックスの2重奏曲は、2人の奏者の取り組み方が素直であり、力を尽くし合っていただけに、心地よい対決を楽しむことができた。
最後のモーツァルト 《ケーゲルシュタット》 も三者のびやかに 刺激をし合う有様に 充実感をおぼえた。
2003年9月11日 東京オペラシティ近江楽堂
にて 長谷川 武久
|