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「音楽の友」 2003年12月号  (長谷川 武久)


2003年9月11、12日
 東京オペラシティ・近江楽堂 で行われた
 平井千絵とグラナディラ・トリオ の演奏会評です。
なお、執筆者の敬称などは省略させていただきました、ご了承下さい。


グラナディラ・トリオ
 このトリオはデン・ハーグ音楽院古楽科の学生により ’01年に結成された。
 フォルテピアノの平井千絵、クラシカル・クラリネットとバセットホルンを吹くニコラ・バウド、クラシカル・ヴァイオリンとヴィオラを弾くソフィ・ジェントという3人の女性奏者による。

 ヴァンハル、モーツァルト、ベートーヴェン、フックスの作品計6曲を演奏した。2曲目モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ(K304)から力みも取れていき、2人は、生きた反応を交わし合っていった。 第2楽章の美しさは特に印象的。
 ベートーヴェンの ホルン・ソナタはバセットホルン版での演奏。この曲ではリズムに弾力を加えてもよかったのではないか、と思われる場面もあったが、平井が しっかりと形を奏出し、曲の面白味は十分に味わえた。
 クラリネットとヴァイオリンによる フックスの2重奏曲は、2人の奏者の取り組み方が素直であり、力を尽くし合っていただけに、心地よい対決を楽しむことができた。

 最後のモーツァルト 《ケーゲルシュタット》 も三者のびやかに 刺激をし合う有様に 充実感をおぼえた。

                       2003年9月11日 東京オペラシティ近江楽堂 にて  長谷川 武久