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「音楽の友」 2006年3月号  (山田 治生)


2006年1月21日
 トッパンホールで行われた 「鈴木秀美 & 平井千絵 デュオ コンサート」 の演奏会評です。
なお、執筆者の敬称などは省略させていただきました、ご了承下さい。



 チェロ奏者の鈴木秀美と新進気鋭のフォルテピアノ奏者である平井千絵とのデュオ・コンサート。メンデルスゾーンとシューベルトの作品が演奏された。
 鈴木はエンドピンのない18世紀半ばのチョロの複製楽器を使用。平井は作品によってローゼンベルガー(1825年製)とグラーフ(1839年製)を弾き分けた。

 メンデルスゾーンでは、「ソナタ第1番」「協奏的変奏曲」「ソナタ第2番」、そして小品2曲という、彼のチェロとピアノのための作品のすべてが演奏された。

 鈴木はあたたかみのある音色で丁寧な演奏を繰り広げた。自然な運弓と結びついた弧を描くようなフレージングが素晴らしい。
 平井は積極的な演奏を披露。表現の変化や音色の多彩さが聴けた。ドイツ音楽にふさわしい折り目の正しさもある。

 若い平井が発信し、それに経験豊かな鈴木が応える二人のやりとりは、聴いていて楽しかった。

 なお、シューベルトの 《アルペッジョーネ・ソナタ》 では、鈴木は5弦のチェロ・ピッコロを使用した。

2006年1月21日 トッパンホール にて  山田 治生