「音楽の友」 2007年12月号
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2007年10月17日に めぐろ パーシモンホール 小ホールで開催された
日本演奏連盟/山田康子奨励・助成コンサート
「ウイーンのピアノに魅せられた作曲家達 Vol.1」
【ヴィルトゥオジテ と ポエジー】
平井千絵 フォルテピアノ リサイタル の演奏会評です。
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なお、執筆者の敬称などは省略させていただきます。ご了承下さい。
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【演奏曲目】
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チェルニー : |
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旋律的エチュード 作品795−3 |
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バッハ・チェルニー編 : |
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フーガの技法より 第1フーガ、 第9フーガ |
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ベートーヴェン : |
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ソナタ 第31番 変イ長調 作品110 |
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シューベルト : |
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ソナタ イ短調 D845 |
「ウイーンのピアノに魅せられた作曲家たちシリーズ」の第1回である。
フォルテピアノ全盛期はベートーヴェンの時代とリンクする。 この時代に書かれた新曲で今では埋もれた作品を掘り起こすのも眼目のひとつだという。 面白い企画だ。 今回使用した楽器はウイーン式アクションで1825年製のローゼンベルガー。
まず前半で取り上げられたチェルニーの 《旋律的エチュード》 と、チェルニー編纂したバッハの 《フーガの技法》 からの2曲はまことに興味深かった。 練習曲の作曲家として著名なチェルニーの別なる魅力と真価が浮かんでくる。 とりわけ後者は当時のバッハ解釈が鮮明に蘇生されたような感慨があった。
ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第31番」では、作曲者の創意や表現法がこの楽器を基に想定されたものであったことを首肯させる部分が随所に聴かれたのは収穫。 平井の表現はピアノとは勝手の違うソノリティーを十分に踏まえ
まことに自在な印象。
最も彼女らしさが出ていたのは後半に演奏されたシューベルトの「ソナタ・イ短調」D845。 シューベルト特有の和声の柔和さや音楽的な滋味深さが、より増して聴こえてくる。 これからのシリーズが楽しみである。
(10月17日・めぐろパーシモンホール〈小〉)
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